
はじめに:「AIを入れるかどうか」で迷っている場合ではない
「AI導入はIT部門に任せてある」「今期は見送って、様子を見よう」——。もし経営者がそう考えているのであれば、その判断そのものが事業のリスクになり得る時代に入っています。
AIトランスフォーメーション(AIT)とは、AI技術を前提にして会社経営のあり方そのものを見直し、事業構造を再構築していく取り組みです。単なるツール導入でも、一部門の業務改善でもありません。経営の根幹に関わる意思決定です。
しかし、多くの経営者がAIに対して「よく分からない」「何から始めればいいか見当がつかない」という漠然とした不安を抱えています。実はこの「情報格差」こそが、AIトランスフォーメーションを阻む最大のボトルネックです。
ここで重要なのは、経営者に求められているのはAI技術の専門知識ではない、ということです。求められているのは、AIの全体像をつかみ、自社の経営戦略に組み込むリーダーシップを発揮することです。
本記事では、AIトランスフォーメーションを推進する経営者が発揮すべき「3つのリーダーシップ」を、できるだけ具体的に解説していきます。

